ライフスタイルに合わせて
見え方をオーダーメイド
白内障日帰り手術
アクセス良好天神 / 日本眼科学会 認定専門医
ライフスタイルに合わせて
見え方をオーダーメイド
白内障日帰り手術
アクセス良好天神 / 日本眼科学会 認定専門医
現在の白内障手術は眼科手術の中でも特に進歩・発展した手術で、安全性や確実性が格段に向上し 、安心して受けられる手術となっ ています。当院の手術には以下のような特長があります。
生きていく上で様々な情報が必要です。必要な情報は身体に備わっている感覚器から入ります。感覚器には眼、耳や皮膚などがありますが、情報の80%以上は眼に頼っています。視機能が低下するとその程度に応じて入ってくる情報量も減ってしまいます。足元が見えにくくなると転倒の危険性が増します。情報が減ると生活が不自由になり、生活の質も低下します。情報や刺激が少なくなると頭を使って考えることが少なくなり、精神活動も低下します。手術してよく見えるようになると表情がしっかりして、いきいきと豊かな表情に変わります。
白内障の影響で知らないうちに以下のようなことが起こってきます。
眼はカメラと同じ仕組みになっています。眼の中にある水晶体は、カメラのレンズと同じ働きがあり、カメラのフィルムに相当する網膜にピントを合わせ、物がよく見えるようにしています。この水晶体というレンズが濁った状態を白内障といいます。白内障になると眼の中に入ってくる光が網膜に充分、到達できなくなり見え方の質が低下します。
水晶体は透明で、
光をよく通す。
水晶体が濁ってくると、光がよく通らなくなる。
白内障のため明らかな以下のような自覚症状がある場合には手術が必要です。
正常の
見え方
コントラスト
低下
二重視
三重視
白内障は進行するので、放置すると失明するくらいまで視力が低下します。
通常、白内障はゆっくり進行していく慢性疾患なので、見え方に影響する程度の白内障の状態 になって いても自覚症状が少ないことがよくあります 。 何となく見え方がスッキリしないと感じている方に「 見え方の質 」 を調べる検査(波面解析)を行うと視機能が低下しているのが判ります。 波面解析で ぼやけて見える場合、眼の負担が増え、疲れやすくなっています。 手術したほうがいいのかを判定する際、波面解析の結果はとても参考になります。 手術してよく見えるようになると、手術前にどれくらい見え方が悪かったのか、 あらためて気づくようです。
術後は、合併症が出ないよう点眼を 忘れずに 行う必要があり、 術後の 定期的な通院も必要です。高齢の方では一人暮らしの方も多く、加齢と共に健康面での問題が起きやすく、術後の通院や点眼 がきちんとできているかどうか問題になります。そのため白内障の程度が手術時期に達したら頭と身体がしっかりしている内に手術を 済ませておくことを勧めます。
手術は水晶体を全部取除くわけではありません。水晶体の表面は薄い膜(水晶体嚢)で覆われています 。
黒目(角膜)に作成した創口から器具を挿入し、前面の水晶体嚢を円形に切り取り、窓を作ります。
この窓を通して手術器具を出し入れし、濁った内容物を 超音波で 破砕・吸引しながら除去していきます。
濁りが取り除かれた後には水晶体嚢が袋状に残ります。この空っぽになった水晶体嚢の中にピント合わせするための人工水晶体(眼内レンズ)を挿入・固定し、見え方を改善する手術です。
当院での手術は基本的に点眼麻酔で行います。眼球周囲への麻酔注射(テノン嚢麻酔)や眼球後方の麻酔注射(球後麻酔)では、眼球穿孔、球後出血( 眼の周りの大量出血や麻酔ショックなどの重篤な合併症の危険性が稀にあります。点眼麻酔にはそのような合併症がなく、安全な麻酔法です。
術後の見え方は個々の患者さんのライフスタイルに合わせ最適の眼内レンズを選んでオーダーメードの手術をします。
当院では院内の感染防止対策として外来に空気清浄器や強力な殺菌効果を持つオゾンの手洗い装置を設置しています。
手術室の感染防止対策には独立した ハイレベルの 滅菌空調システムを採用し衛生的な手術環境で手術を行います。
手術機器 や手術技術の発展により、 現在の白内障手術は身体に対する負担も軽く、高齢な方でも安全に受けることが可能です。
眼に対する手術侵襲も小さいので合併症の危険性が少なく、安全性・確実性が向上した手術となっています。
通常、 麻酔は点眼だけの麻酔で す。点眼麻酔だけでは痛みを心配されるかもしれませんが、 充分痛みを押さえることができます。
点眼麻酔は、麻酔薬を注射する時の痛みもなく、 眼球穿孔、眼球周囲の大出血(球後出血)などの心配がない安全な麻酔法です。
感染対策として傷口を結膜で被い直接外界に露出しないようにして感染が起きにくいよう配慮しています。
手術終了後は15分~30分くらい安静にした後、帰宅できます。
高齢者の場合、環境の変化にすぐ対応できません。入院して急に生活環境が 変わるとたった1日で頭が混乱して幻覚やせん妄が現れたり、馴れない環境のため転倒やベッドからの転落事故などが起こる心配があります。 日帰り手術では住み馴れた自宅で普段どおりの生活ができるので安心です。
通常、術後に眼帯はしません。片眼を隠すと視界が狭くなり物にぶつかる心配や遠近感がなくなり、転倒しやすくなります。当院では、そのような事故が起きにくいように術後も両目を使って物を見るようしています。
手術当日でも家で安静にしてずっと寝ている必要はありません。普段どおり動いたり、疲れない程度にテレビを見たり眼を使っても大丈夫です。
手術当日は消毒薬や麻酔の目薬の使用により角膜(黒目)の表面が荒れた状態になり、瞳が開いた状態も数時間以上続くので、まだすっきり見えません。
視力回復は早く、通常、術翌日にはよく見えるようになるので普段の生活へ早く復帰できます。事務仕事は術後1~2日、家事は翌日から可能です。
食事は普段どおりできます。飲酒は控えてください。
水泳、水中歩行、ゴルフやその他の運動がいつからできるのかは医師に相談してください。
光学性能が最も優れたレンズで物がクッキリ、スッキリ(コントラスト感度が良好)見えるレンズです。見え方にこだわりがある人や精密作業をする人に適しています。多焦点レンズに比べ、決まった距離しか見えませんが、両方の眼内レンズ度数をそれぞれ変えることで(モノビジョン法)メガネ無しでも明視域(ピントが合う範囲)をある程度広くすることができます。
遠くに合わせた場合
近くに合わせた場合
眼鏡をしないで単焦点レンズよりもピントの合う範囲が広いレンズ です。見え方は単焦点レンズよりもクッキリ感(コントラスト感度)が劣ります。近見視力にこだわると不快な光線現象(グレア、ハロー)が強く出やすいレンズです。角膜の不正乱視、非対称性の角膜形状や乱視が強いような場合、多焦点レンズの機能が発揮できません。先進医療が適用される多焦点レンズがありましたが、令和2年4月からは選定療養扱いになり、多焦点眼内レンズ料金は自己負担になりました。
多焦点眼内レンズは老視矯正レンズですが、これまでの老視矯正レンズは保険診療扱いではなく、先進医療や自由診療扱いになっていましたが、令和2年4月から選定療養になり眼内レンズ費用は自己負担になります。一般的に多焦点レンズは単焦点レンズに比べ、見え方の鮮明さに欠け、不快な光視現象(グレア、ハロー)や近見視力の満足度が低いなどの問題がありました。最近、遠方から中間距離までクッキリ見え、ハローやグレアなどの不快な光視現象が非常に少なく、単焦点レンズと同程度の見え方が期待できる新しいタイプの老視矯正眼内レンズ(焦点深度拡張型レンズ)が登場しました。この焦点深度拡張型レンズのあるレンズは保険診療を受けることができます。
明視域(ピントが合う範囲)を拡大すれば光学的な不快現象が増加するといったという相いれない課題が解消されています。しかし、瞳孔の大きさが小さいと老視矯正効果が発揮できません。このレンズは保険診療扱いとなっています。
乱視の発生原因は主に角膜(黒目)にあります。乱視があると裸眼視力が低下します。角膜は水晶体と同様、光を屈折して網膜にピントを合わせるレンズの働きがあります。角膜の曲率(カーブの程度)がすべて同じならば屈折した光は 1 点に収束します。しかし、ある方向で曲率が異なると屈折した光の焦点が2つでき、物がずれて見えます。乱視用眼内レンズの必要性を決めるには、前眼部三次元画像解析装置で立体的に角膜形状を正確に調べることが重要です。角膜に不整乱視があったり角膜形状が非対称の場合、乱視矯正効果が期待できないことがあります。
手術を受けられる方は、術後の見え方にこだわりや希望を持っています。
ライフスタイルの違いによって希望する見え方もそれぞれ異なり、同じではありません。できるだけ患者さんの希望に沿えるよう以下の方針に従って手術を行っています。
POLICY1
術後の見え方が患者さんの希望にできるだけ叶うよう、患者さんのライフスタイルや希望する見え方を十分問診します。
POLICY2
単に遠方視力にこだわらず、ライフスタイルに適した、実生活でよく見え、楽な見え方を提案し、患者さんと話し合います。
POLICY3
患者さんの眼の検査結果と希望する見え方の両方を検討して、最適の眼内レンズの種類や度数を決めるオーダーメイドの手術を行います。
現在の眼内レンズには、眼鏡なしでクッキリ、スッキリ、遠方~近方までよく見える理想的な眼内レンズはありませんが、手術の前に術後の見え方についての希望を以下の点について尋ね、見え方ができるだけ希望に沿うように眼内レンズの種類や度数を選択します。
患者さんの眼の状態によっては不向きな眼内レンズもあるので患者さんの希望と眼の状態を検討して説明・相談し、患者さんの眼に一番適した眼内レンズを決めます。
これまでは角膜前面の屈折状態しか計測できませんでした。CASIA2 では角膜後面の屈折状態も計測できるので、角膜全体の屈折状態が正確に解るようになりました。
また、不整乱視や角膜形状の対称・非対称状態も正確に把握できます。これにより眼内レンズの種類やレンズ度数、乱視矯正眼内レンズの乱視度数や乱視軸などを正確に測定でき、術後の見え方の質を向上するのに大変有用な装置です。
●白内障手術 は人工の眼内レンズを眼の中に挿入することで視力の向上を目指しますが、裸眼 (メガネをかけない状態)で全ての距離が見えるようになるわけではありません。
●そのため、術後に裸眼で見たい焦点距離を3つの中(遠・中・近)から選んで頂きます。
●選んだ焦点以外の距離はピントがぼけるので、メガネが必要です。
裸眼で遠方が見たい方
約5m~1mにピントが合います
【利点】
・3m位離れたテレビの字幕が見える
・裸眼で車の運転が出来る
【欠点】
・PC 作業・新聞・スマホなどの小さい文字がぼやけて見え、手元用の近用メガネが必要になります。
裸眼で手元が見たい方
手元30~40cmにピントが合います
【利点】
・裸眼で新聞・スマホなどの小さい文字が見える
【欠点】
・2m以上離れたテレビの字幕は見づらい
・車の運転は出来ない
・遠くを見るには遠用メガネが必要
裸眼で中間距離が見たい方
約1m~1.5mにピントが合います
【利点】
・1 ~2m離れたテレビが見える
・料理などの手が届く範囲の家事
・1m前後のパソコン作業
【欠点】
・遠・近ともある程度見えますが、どちらもぼやけています。
・近業時や運転時にはっきり見たい場合は、用途に応じてメガネが必要です。
手術のため点眼薬で瞳を大きく(散瞳)開きます。手術後も散瞳状態は当分続き、さらに手術時に使用した消毒や麻酔の点眼のために、手術後は眼の表面がやや荒れた状態になっています。このため帰宅しても見え方はぼんやりしています。通常、翌朝には瞳の大きさも元に戻り、眼の表面の状態も回復するので、よく見えるようになります。
術後、傷口が「ズキズキ」疼くようなことはありません。異物感、眼が重たい感じや突っ張った感じが出たりしますが、このような違和感は経過とともに次第に薄れてなくなるので心配ありません。
元々、眼の中にあった濁り(飛蚊症)が、術後よく見えるようになって気づくことがあります。しかし、飛蚊症に気づいた場合、網膜に穴があいて(網膜裂孔)、網膜剥離の心配があるので詳しく眼底検査をする必要があります。
術後角膜に皺(デスメ膜皺壁)が出たり、網膜の中心部に水が貯まったり(黄斑浮腫)、後発白内障が出たり、潜在的にあった眼の中の炎症(ぶどう膜炎)が再燃し、視力が一時的に低下することがありますが通常、 治療により改善できます。
術後、眼鏡が必要になる場合、正式な眼鏡は通常、屈折状態が落ちつく術後4週間くらいを目安に考えてください。その間、不自由がないよう臨時の眼鏡(貸出)を用意していますが、早く眼鏡が必要な方には早い時期に眼鏡を作成しますのでご相談ください。
福岡市中央区天神1丁目6-8 天神ツインビル9階
※天神ツィンビルは渡辺通りに面し、イムズビルと大丸デパートの間にあります。
ご予約・ご相談
092-721-8307● 西鉄電車
西鉄天神大牟田線 西鉄福岡(天神)駅 徒歩1分
● 地下鉄
空港線・貝塚線 天神駅 徒歩1分
七隈線 天神南駅 徒歩5分
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西鉄バス 天神大丸前 徒歩1分
当院に駐車場はありません。恐れ入りますが、最寄りの駐車場をご利用下さい。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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※午前/9:00~13:00(受付12:30まで)
午後/14:00~18:30(受付18:00まで)
※火曜・金曜:午後14:00-16:00は院長手術です。その後、外来診療を行います。
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※休診日:日祝日